取材7日目は、中山道を伊勢へ「奈良井宿」「妻籠宿」「馬籠宿」で食べ歩き、三十五年ぶり「寝覚ノ床」に感激。 - 「高天原の縁側日記」
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2018/08/03

取材7日目は、中山道を伊勢へ「奈良井宿」「妻籠宿」「馬籠宿」で食べ歩き、三十五年ぶり「寝覚ノ床」に感激。

取材7日目(7月20日)は、当初から予備日にしていました。中山道を伊勢へ向かい、「奈良井宿」で妻へのお土産のアクセサリーを購入「妻籠宿・馬籠宿」で食べ歩きを満喫することになりました。

元々予備日は、富士登山のダメージがかなりあるだろうと、想定して空けていたのです。諏訪湖から松本市・上田市・長野市、でもう一日は必要と考えていたのです(実際に長野市は行けませんでした)。予備日を使って長野市の「善光寺」に行くことも考えましたが、大学時代にクラブの合宿で訪れたことのあった、浦島太郎伝説地「寝覚ノ床」に思い入れが有ったのでそちらを選択しました。

三十五年ぶりの「寝覚ノ床」の思い入れというのが、若気のいたりといますかもう少しで「竜宮城」ならぬ「天国(地獄?)」へ行くことに成りそうになったのです。




【プロローグ】最初は「奈良井宿」素敵な小物を妻へのお土産に買う



江戸時代、江戸と京の都を結ぶ重要な街道であった中山道。その中山道六九次のうち、木曽路には11の宿駅が存在しました。

奈良井宿(ならいじゅく)は木曽路11宿の中で北から2番目にあたり、上町・中町・下町の3つの街区から構成されています。今なお古き良き日本の情緒を色濃く残す素敵な観光スポットです。

Kisokaido34_Narai[1](奈良井宿浮世絵ウキペディアよりお借りしました。)

杉玉を掲げた酒屋、軒灯りの旅籠、千本格子の家々が軒を連ね、そのにぎわいは「奈良井千軒」といわれたほどでした。その当時の面影が存分に保存されている「奈良井宿」は日本の庶民の歴史を現在によみがえらせ、日本人の郷愁と旅の心をくすぐります。

どうしてもよりたかった、お店が有ります。店主のお母さんが認めたこだわりの職人さんから自ら買い付ける、漆器と漆アクセサリーの店「花筏」です。

P7202767.jpg(和紙を貼って再生する方法が看板代わり。)
P7202780.jpg(店構えも素敵ですよね。)
P7202773.jpg(玄関先には本物の花筏、この植物も今は亡き母に教わりました。)

木曽漆器の本場となっている旧楢川村(塩尻市)は木曽谷を貫く中山道(現・国道19号線)の北の入口に位置し、海抜およそ900メートルの高地にあります。

このため夏は涼しく冬は厳しく寒いという独特な気候は漆を塗る作業環境に良く、自然豊かな大森林は良材を育み、交通の面でも主要道路が通っているという風土と要路の二つの好環境に恵まれて400有余年という時間を費やして、先人が試行錯誤を経て輝かしい成果を残しそれを継承する漆製品の数々です。

いつか私も、木曽漆製品販売したいと画策計画しているのです。そんな「花筏」さんで自分用と妻にペンダント買いました~(喜喜)
P8030007.jpg(さあ?どちらが妻用でどちらが私用?)


「妻籠宿」の食べ歩きは、美味しいお焼きを食す


P7203014.jpg(右手が中央の枡形です。直角に曲がらないとこちらにはこられません)

妻籠宿(つまごじゅく)は、中山道42番目の宿場(→中山道六十九次)で、現在は長野県木曽郡南木曽町。蘭川(あららぎがわ)東岸に位置しています。隣接する馬籠宿(岐阜県中津川市)と、馬籠峠を越える旧中山道史蹟と合わせて木曽路を代表する観光名所に成っています。

経済成長に伴い全国の伝統的な町並みが姿を消してゆく中、いち早く地域を挙げて景観保全活動に取り組んだことが評価され、1976年、国の重要伝統的建造物群保存地区の最初の選定地の一つに選ばれました。

天保14年(1843年)の『中山道宿村大概帳』によれば、妻籠宿の宿内家数は31軒、うち本陣1軒、脇本陣1軒、旅籠31軒で宿内人口は418人とあります。

妻籠宿ではまだ長野県ということで、美味しい「野菜お焼き」を頂きました。私のイメージでは灰の中に埋めてしまう感じだったんですが、綺麗に出て来ました(笑)。

歴史的に面白いのは、1601年に家康が中山道の宿場を整備した際に宿場の中央に枡形を作っています。直進できずに直角に曲がらなけらばいけない仕組みです。関ケ原闘いの翌年ですからねえ。

P7203081.jpg(水車最高!水も綺麗です。)

「馬籠宿」の食べ歩きは、美味しい五平餅を食す



馬籠宿(まごめじゅく)は石畳の敷かれた坂に沿う宿場で、馬籠峠を越えた信州側の妻籠宿(長野県木曽郡)とともに人気があり、多くの観光客が訪れています。石畳の両側にお土産物屋がならび、商いをしていない一般の家でも当時の屋号を表札のほかにかけるなど、史蹟の保全と現在の生活が共存できています。ほぼ中間地点に、旧本陣であった藤村記念館(島崎藤村生家跡)があります。

天保14年(1843年)の『中山道宿村大概帳』によれば、馬籠宿の宿内家数は69軒、うち本陣1軒、脇本陣1軒、旅籠18軒で宿内人口は717人です。

歴史的には、馬籠は木曽義仲の異母妹菊女が源頼朝から賜ったもので「美濃州遠山庄馬籠村」(1215年)といい、長享元年(1487年)頃になると木曽馬籠や恵那郡馬籠といったりするように成ります。

P7202990.jpg(五平餅屋さんなのですが、妻籠宿です。暑くて馬籠で写真撮ってなかったです。ごめんなさーい!)

妻籠までが信州木曽谷で、馬籠は美濃に属し、石畳の坂道が美しいまちです。美味しいクルミ味噌の五平餅(ちょっとイメージと違い串団子の様でした)を頂きました。

この後伊勢に向かうため高速道路に初めて乗る(取材中まだ高速使ってなかった自分に感動・笑)。途中土岐SAで我慢できずに購入したソフトクリームが半分ラムネ味で青い(感の良い読者の皆さんはお解りですよね~)!そう朝ドラの「半分青い」をもじった限定バージョンでした。ロケ地が土岐市だったのです。
  

山の中に浦島太郎伝説「寝覚ノ床」の若気の至り


P7202795.jpg(入り口はお寺になっています。記憶が~?)

「寝覚ノ床」は、場所的には「奈良井宿」「妻籠宿」の中間あたりに成ります。最後にしたのには理由があります。観光地として素晴らしいのですが、私には「寝覚ノ床」に苦い思い出があるからです。

この地と浦島太郎を結びつけた古い記録としては、沢庵和尚(もちろんたくあん漬を考えたことで有名)が『木曾路紀行』で「浦島がつり石」なる岩に言及しています。

貝原益軒も『木曾路之記』において、貞享2年(1685年)の旅中に「浦島がつりせし寝覚の床」を見聞したと記録していますが、ただし浦島太郎がこの地に来た事実については懐疑的なようです。

現地では、浦島太郎が竜宮城から帰ってきたのち、この寝覚の地で暮らした次第をありありと描いた伝説も作られています。

P7202957.jpg(今回は大学ノスタルジア、本記事はまたの機会です。笑)

大学1年生の夏休みにクラブの合宿で長野県の木曽へ行きました。その時に「寝覚ノ床」や「妻籠宿」にも足を運んだ記憶があります。特に「寝覚ノ床」は、鮮烈な記憶を残しています。

私は美大に入学したいと思う程に絵が好きだったので、美術部に入ったのですが、とても楽しいクラブだったので先輩達ともよく遊びました。大学生最初のクラブ合宿ということもあり少し羽目を外してしまったのです。

今なら「そんなバカなことしない」と考えるかもしれませんが、まあ若気の至りということです。誰が言い出したのか「寝覚の床」の川で対岸まで泳いで帰ってこようということになりになり水に入ったのはいいのですが、服も着ていますし海と違い浮力も少ないので、同級生の一人が途中で溺れ始めたのです。ある程度泳ぎに自信があった私は、それを助けようとしたのですが、今思えばそれはとても危険なことだったと思っています。

「溺れる者は藁をも掴む」と格言にもあるように、溺れている人間はパニックになってどうしようもなくなってしまいます。冷静ではないので、色々な場所を掴んできます。それが泳ぐために必要な腕だったり、服だったりします。さらに体に組み付いてくるのでこちらがお泳げなくなってしまうのです。助けに行った私ともう一人の同級生は溺れている同級生の腰近くまでは沈んでしまいました。

写真で見ても分かるように、取り付く場所もない岩だらけの場所です。そんな場所でよく泳ぐなどなどと考えたものだと、今考えれば思います。幸いに泳ぎが達者な先輩がいて助けられた上に、生物系理系の大学だったので、医師直前の6年生や、看護師直前の4年生もいたので、救助後の処置は的確で助かりました。

本当に生きててよかった。今でもあの時のことを考えると生きた心地がしません。今回、自分が溺れそうになった場所はどこだっただろうと色々と探してみたのですが、結局思い出せませんでした。若気の至りとはいえ本当に馬鹿なことをしたと後悔しています。

あの時以来私は人が溢れていても絶対に泳いで、助けに行く気にはなりません。それほど怖い思いをしたんです。皆さんももし溺れてる人がいても、決して泳いで助けに行くなどと、考えてはいけません。身近にあるもの何でもいいので、とりあえずその人に向かって投げてください、1.5エルのペットボトル一本でも浮力があれば助かると思います。

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