神々を訪ねて『出雲大社・荒垣外摂社』を歩く!vol② - 「高天原の縁側日記」
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2018/05/02

神々を訪ねて『出雲大社・荒垣外摂社』を歩く!vol②

プロローグ『まだまだ勉強不足!ひとっ走りするぜ~弾丸取材決行』


『出雲大社本殿』のご紹介をお待ちかねのブログサークル仲間もおられるようですが、もうしばらく、お待ち下さいね!そして素晴らしい出雲大社の隅々を御堪能ください。さらにお仲間に勘違いもご指摘頂きました~ありがとうございました。こっそり訂正しておきました(笑)

23社もの摂社を持っている「出雲大社」、結構巡っていたと思っていたのですが、まだまだでした。写真撮影したはず?なのに、幾つかの社が全く影も形も見当たら無いのです。これは皆さんの期待を裏切らないように、取材に行くしかないぞ~~と考えた、私「市郎右衛門」はゴールデンウィークの4日に出雲大社へ、弾丸取材を結構することに致しました。出来る限り全ての摂社を写真に納めて帰って来るつもりです。ご期待くださいね!


(光る究極ドン・ペリニョン白(2009年)ルミナス)

さてお話は全く変わるのですが、日曜日に長女が面白い物を持って帰って来たので皆さんにご紹介します。お酒が好きな方は興味深いかもしれません。超入手困難!あの高級シャンパーニュ ドン・ペリの特別限定品、あの光るドンペリの新ヴィンテージ、まさに究極ドン・ペリニョン白(2009年)ルミナス・正規限定品の空ビンです(笑)。味は、私お酒が飲めないので、皆さんご自分で購入して味わって下さいませ(^人^)。

さて本題の『出雲大社巡り』荒垣外摂社を一社、ご紹介したいと思います。

それでは、『市郎右衛門』の歴史ブログをお楽しみ?くださいね(人´ω`*).☆.。
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PB020017.jpg(神魂伊能知奴志神社・命主社)


【次にご紹介するのは、荒垣外摂一社・神魂伊能知奴志神社です。★を付けた社はご紹介済】


①★神魂伊能知奴志神社(命主社、いのちぬしのやしろ)・式内社。神産巣日神を祀る。(出雲市大社町杵築東182)

②阿須伎神社(阿式社、あじきのやしろ)・式内社。子の阿遅鉏高日子根神を祀る。(出雲市大社町遥堪1473)

③大穴持御子神社(三歳社、みとせのやしろ)・式内社。子の事代主神・高比賣命(古事記では下照比賣命)と素戔嗚尊の孫の御年神を祀る。(出雲市大社町杵築東)

④大穴持御子玉江神社(乙見社、おとみのやしろ)・式内社。子の下照比賣命を祀る。(出雲市大社町修理免字向地920)

⑤大穴持伊那西波岐神社(いなせはぎのかみのやしろ)・式内社。天穂日命の子で、国譲りの際に事代主のもとに使者として向かった稻背脛命(いなせはぎのみこと)を主祭神とし、白兔神を配祀する。(出雲市大社町鷺浦102)

⑥上宮(かみのみや)・素戔嗚尊・八百萬神を祀る。神在祭の際、神々の会議所となる。(出雲市大社町杵築北)

⑦下宮(しものみや)・天照大御神を祀る。(出雲市大社町杵築北)

⑧出雲井社(いずもいのやしろ)・岐神(ふなどのかみ)を祀る。(出雲市大社町修理免)

⑨因佐神社(いなさのかみのやしろ)・建御雷神を祀る。(出雲市大社町杵築3008)

⑩湊社(みなとのやしろ)・櫛八玉神を祀る。(出雲市大社町中荒木)

⑪大歳社(おおとしのやしろ)・素戔嗚尊の子の大歳神を祀る。(出雲市大社町杵築北)

⑫祓社(はらいのやしろ)・祓戸四柱神を祀る。参道大鳥居の東側にあり参拝者が前もって身心を祓い清める社。(出雲市大社町杵築東195)

⑬★野見宿禰神社(のみのすくねじんじゃ)・参道大鳥居の西側、神苑相撲場の北西にあり相撲の始祖野見宿禰命(第13代出雲國造 襲髄命(かねすねのみこと)を祀る。

【①神魂伊能知奴志神社(命主社、いのちぬしのやしろ)・式内社。神産巣日神を祀る。】

PB020125.jpg(国造家「北島館」)
PB020100.jpg(四脚門は重要文化財に指定されています。)
PB020056.jpg(四脚門)
PB020015.jpg
(樹齢1000年とも言われるムクの巨木)

出雲大社摂社・神魂伊能知奴志神社は出雲大社からもう一つの国造家「北島館」の前の細い参道を進んでいくと左側に有ります。樹齢1000年とも言われるムクの巨木が目印。高さ約17m、根元周り約12mもあるそうです。ところどころに木医の治療痕があり、沢山のこぶがムク木の生命力を物語り、元気な枝葉を茂らせています。お社は、小さく控えめで清楚な美しさが有ります。出雲大社前の喧騒からは少ししか離れていないのに心が洗われる様です(大社内はもちろん素晴らしいですよ。)。

御祭神は、「神皇産霊神」神皇産霊神は天地万物の根本となられ、大國主大神が危難に遭われた際には常にお護りされ国造りの大業を助成せられた神です。元旦の朝には出雲大社の大御祭に引続き國造以下 神職参向の許、厳かに祭典が斉行されます。-境内由緒書きより-

PB020022.jpg
(本殿)
PB020033.jpg(後ろからの本殿なかなかの風格!)
PB020029.jpg(真名井遺跡より銅戈と硬玉の勾玉出土。)

本殿の裏手に『真名井遺跡』。銅戈と硬玉の勾玉が発見された場所だそうです。

PB020134.jpg
(「山王社」出雲はどこにでも神様がおられます。)

直ぐ側の国造家「北島館」駐車場の奥を行くと、階段が続いているのがみえます。階段の上に小さなお社が有りました。名前は「山王社」です。こちらは出雲大社の摂社ではありませんが、この「山王社」は、昔から北島国造館の鬼門を護るため、大地の神様をお祀りしているのだそうです。ちょっと気に成ったので写真に収めていました。

さらに少し東へ向かうと「真名井の清水(まないのしみず)」があります。真名井とは、「清らかで清浄な清水が湧き出る場所(井戸)」と言う意味です。天照大御神と須佐之男命との間で交わされた「誓約(うけい)」の際に、互いの持ち寄った所持品から神が生まれたと伝えられています。この神産みの際、なんと!高天原にある井戸水「天の真名井の水」を、まず先に互いの所持品に吹きかけ、その後に神々を誕生させたと伝えられています。

以前米子市の「真名井」をご紹介しましたが、実は「真名井」と名の付く場所や地名は日本国内の至る場所で見かけることができます。一説によると、これらの真名井は高天原の「天の真名井の水」を水種としたのが起源であると伝えられており、すべて高天原の井戸に繋がっているとも云われています。
PB020135.jpg(真名井の清水・まないのしみず)
PB020142.jpg
(こんこんと湧き出る清水)
PB020145.jpg(もちろん飲んでみました~笑)

【神産巣日神ってどんな神様?】


日本神話の神カミムスビ(カミムスヒ、カムムスビ)は、『古事記』では神産巣日神、『日本書紀』では神皇産霊尊、『出雲国風土記』では神魂命と記載されています。「産霊」は生産・生成を意味する言葉で、高皇産霊神とともに「創造」を神格化した神であり、高皇産霊神と対になって男女の「むすび」を象徴する神でもあると考えられています。

『古事記』では、大国主と国造りに励んだ少彦名神(すくなびこな)は神産巣日神の子とされています。 また、先代旧事本紀においては、高皇産霊神の子であるとも言われ、神産巣日神=高皇産霊神のような感じも持ちますが性格が違うようです。神産巣日神は天津神でありながら「大国主」を救う神としての性格が強いようです。一方高皇産霊神はというと国譲りの時には天照の参謀的性格で出雲に圧力をかける神として描かえています。

神産巣日神(かみむすび)は天地開闢の時、天之御中主神(あめのみなかぬし)・高皇産霊神(たかみむすび)の次に高天原に出現し、造化の三神の一とされます。冒頭の記述では性のない独神とされていますが、 大国主が兄神らによって殺されたとき、大国主の母が神産巣日に願い出て、遣わされた蚶貝姫と蛤貝姫が「母の乳汁」を塗って治癒したことから女神であるともされます。

『古事記』で語られる神産巣日は高天原に座して出雲系の神々を援助する祖神的存在であり、他の神々からは「御祖(みおや)」と呼ばれています。須佐之男(すさのお)が大宜都比売(おおげつひめ)を殺したとき、その死体から五穀が生まれたが、神殺しによって生じた種は穢れているためにそのままでは栽培には使えませんでした。神産巣日は須佐之男に穢れた種を持ってこさせて、栽培に適した種に変え地上に下したとされています。

残念なことに『日本書紀』では出雲系の神々が語られないため(ビックリですよね~)、神産巣日神は高皇産霊神の対偶神として存在するのみで特にエピソードはありません。

『出雲国風土記』では島根半島の地名起源譚に登場しています。土地神たちの御祖として「神魂命」の名が現れます。「支(枳)佐加比売命(きさかひめのみこと)」・「宇武賀比売命(うむかひめのみこと)」など土地神たちの多くは女性神であり、母系社会の系譜上の母神として存在したと考えられています。

【最後に一言】


神様の名前が複雑で分かりずらいのをお許しください。更に「記紀神話」でも同じ神様だと思われるのにも関わらず漢字が違いますし、「出雲風土記」もまたしかりです。出来るだけともうのですがなかなかです。私としては出雲神が多く出て来る「古事記」の記述をできるだけ取り入れたいのですが、出雲以外の土地ではほとんどが「日本書紀」の漢字を採用して御由緒書を作成しています。基本的にデータはWikipediaや寺社仏閣の御由緒書を参考にする事が多いので、同じ神様の漢字表記が違うこともあります。

その分、テーマに即した場所(現地)を実際に訪れ、その対象を直接観察し、関係者には聞き取り調査を行い、そして現地での史料・資料を検分を行うなど、客観的な成果を挙げるための調査技法であるフィールドワークを今後も重要視したいと思っておりますのでよろしく願いたします。

歴史って本当に素敵ですよね~!
今後もランキングにはこだわって良い記事をUPしたいと思います。はげみになりますので宜しくお願い致します(^人^)
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