男の嫉妬は怖い~!えっまたまた生き返る?「大穴牟遅(大国主)」『大石見神社』
今日のお話は時代が前回より1000年ほどさかのぼります。「古事記」神代のお話です。
皆さん「因幡の白兎」は良くご存じですよね。裸の兎を助けて八上比売(ヤガミヒメ)と結婚した大国主之命、お話はめでたしめでたしで終わるのですが、実は「古事記」ではその後に、怖~い八十神の兄弟たちの恨み節サスペンス劇場が有るんですよ~(-""-;)。面目をつぶされた兄弟達は、みんなで大国主之命を殺してしまおうという計画をたてたのです。
一度目の計画は、「燃え盛る猪作戦」、猪ならぬ焼石につぶされて殺されてしまった大国主ですが、何と母の愛で生き返ります(驚)
そのお話は以前に「赤猪岩神社」の紹介でお話させて頂きました。
今回は二度目の計画のお話と、其にまつわる、『大石見神社』を御紹介します。
其では、『市郎右衛門』の日本歴史ブログをお楽しみくださいね(人´ω`*).☆.。




【意地悪な姉達ならぬ嫉妬深い兄弟八十神達!】
まずは、因幡の白兎の後のお話を簡単にお話致します。八上比売と結婚した大国主之命(大国主と言っていますが、この時はまだ「大穴牟遅」オオナムジと呼ばれています)ですが、嫉妬深い?八十神の兄弟たちの恨みをかってしまいます。兄弟達は、みんなで大国主之命を殺してしまおうという計画をたてたのです。
一行が旅を続けて伯耆の国の手間の山の麓に来た時、兄弟たちは「大国主之命よ。この山には赤い猪がいるというぞ、我々が山の上からそいつを追い落とすからお前は下で待っていて、そいつをうまく捕まえろ。もし捕まえなかったらお前を殺すぞ。(いじめの域はすでに越えていますよね。)」と言って猪の形に良く似た大きな石を、火で真っ赤になるほど焼いて、これを山の上から突き落とします。これを猪だと思った大国主之命は 追いかけていってこれを抱きとめますが、その石に焼かれ死んでしまいます。
この知らせを聞いた母は嘆き悲しんで、高天原の神産巣日神(かむむすひのかみ)に御子の命を助けて頂きたいとお願いしました。 そこで生成をつかさどるこの神様は赤貝であるさき貝比売(さきがいひめ)と蛤である蛤貝比売(うむがいひめ)とに命じ、大国主之命を治療させて再び命を吹き返させました。
これを見た兄弟たちは、事が失敗したのでまた大国主之命を騙して、深い山の中へ連れて行きました(ひつこいなな~(*´ω`*))。そこで大きな木を切り倒し、木の割れ目にくさびを入れて開いておいて、大国主之命がその割れ目に入った時にくさびを引き抜いて挟み殺してしまいました。 ここでもまた母は泣きながら大国主之命の亡骸を木から取り出して、生き返らせました。
ちなみにここまでのお話については、以前にもブログでUPしましたので、そちらも参考にしてみてください。
①「因幡の白兎」の『白兎神社』で兎焼きが食べたい!
②生物学的に有るわけ無いよ「因幡の白兎」
③大国主は何度でも生き返る!「甦り」の神社『赤猪岩神社』
そして大国主之命に「お前がここにいると本当に兄弟達に殺されてしまうでしょう。」と紀伊の国の植林の神様である大屋毘古之神(おおやびこのかみ)の元へ逃がします。 ところが、兄弟たちは紀伊の国まで追いかけて矢をつがえて殺そうとしたので、大国主之命は木の下に身を隠し、こっそりと木のまたから抜け出して逃げ出しました。
こうした度重なる危機を見て、母は「お前の祖父(六代前の先祖だったり、義父だったりします)にあたる須佐之男命がいらっしゃる根の堅州国(ねのかたすくに)逃げなさい。そうすれば大神がきっと良い取り計らいをしてくれましょう」と言われましたので、大国主之命はひとりで遠い根の国へと旅立ちました。
【大石見神社ご紹介~~~!】
大石見神社(おおいわみじんじゃ) は、鳥取県日野郡日南町上石見の大倉山南に位置する神社です。大国主之命が二度目の復活を遂げた地と言われ、再生復活のパワースポットとして近年注目を浴びています。大名牟遅(大国主之命)は 南部町の赤猪岩神社での復活の後も、腹違いの兄弟・八十神の嫉妬が和らぐのを大倉山(大蔵山)の麓に隠れて逃れたともいわれます。また八十神の兄弟神に謀られ落命しますが、母神の助けにより二度目の復活をしたとも言い伝えられます。
ここ上石見の地は、八十神が木の割れ目にくさびを入れて開いておき、大国主之命がその割れ目に入った時にくさびを引き抜いて挟み殺した場所ともいわれています。
神社の神紋は「亀甲の中に三つ葉柏」で、柏の葉は春の新芽が出るのを見届けるまで落葉しないことから「復活」にあながち無縁ではないように感じられます。
【オハツキタイコイチョウで有名?】
また、境内には樹齢約300年以上とも推定される直径1.5mもの(「オハツキタイコイチョウ」(鳥取m県指定天然記念物の大イチョウ)があり、普通の種子(ギンナン)の他に「御葉付(葉の表面に種子が実る)」や「太鼓(二個組の種子が実る)」といった特徴のある種子をつけることで知られ、全国的に見ても珍しいイチョウです。
【物語の真実はどうだ?】
手間山(鳥取県西伯郡南部町)で殺された大国主命は、母親と二人の女神の力により再生しさらに山奥へ逃げます。どこに逃げて行ったのか古事記にはその記載がありません。しかしながら、日野郡誌(1926)に「伝承の地」として記載あるそうですし、南部町の赤猪岩神社と同様の内容が大石見神社の由緒として残っているそうです。怪我が治る処まではほぼ同じ内容です。面白いのは「古事記」にはない八上比売同伴の記載が有るようです。二人でこっそり隠れ住んだのかもしれません。
上石見地区は、日南町の最南で中国山地の盆地にあります。もうあと少しで岡山県です。つまり伯耆国の最も奥地!今はのどかな土地ですが、大名牟遅の頃は昼なお暗いうっそうとした森だったに違いありません。裂いた木の間に挟まれた土地、皆さん納得できないでしょうか?
大岩見神社では、狛犬(こまいぬ)ではなく、キツネ様が、拝殿の両脇で社殿をお守りしています。ここでの大名牟遅は、お稲荷様(農耕神)なのかもしれません。
須佐之男命が治める根の堅州国(ねのかたすくに)、そこで大穴牟遅は正妻と『大国主』の名前を持つことに成りますが、そのお話はまたいつか?あれ!もう話しちゃったかもしれません(爆)
いつも応援、ありがとうございます(^人^)。
歴史って本当に面白いですよね~!
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一行が旅を続けて伯耆の国の手間の山の麓に来た時、兄弟たちは「大国主之命よ。この山には赤い猪がいるというぞ、我々が山の上からそいつを追い落とすからお前は下で待っていて、そいつをうまく捕まえろ。もし捕まえなかったらお前を殺すぞ。(いじめの域はすでに越えていますよね。)」と言って猪の形に良く似た大きな石を、火で真っ赤になるほど焼いて、これを山の上から突き落とします。これを猪だと思った大国主之命は 追いかけていってこれを抱きとめますが、その石に焼かれ死んでしまいます。
この知らせを聞いた母は嘆き悲しんで、高天原の神産巣日神(かむむすひのかみ)に御子の命を助けて頂きたいとお願いしました。 そこで生成をつかさどるこの神様は赤貝であるさき貝比売(さきがいひめ)と蛤である蛤貝比売(うむがいひめ)とに命じ、大国主之命を治療させて再び命を吹き返させました。
これを見た兄弟たちは、事が失敗したのでまた大国主之命を騙して、深い山の中へ連れて行きました(ひつこいなな~(*´ω`*))。そこで大きな木を切り倒し、木の割れ目にくさびを入れて開いておいて、大国主之命がその割れ目に入った時にくさびを引き抜いて挟み殺してしまいました。 ここでもまた母は泣きながら大国主之命の亡骸を木から取り出して、生き返らせました。
ちなみにここまでのお話については、以前にもブログでUPしましたので、そちらも参考にしてみてください。
①「因幡の白兎」の『白兎神社』で兎焼きが食べたい!
②生物学的に有るわけ無いよ「因幡の白兎」
③大国主は何度でも生き返る!「甦り」の神社『赤猪岩神社』
そして大国主之命に「お前がここにいると本当に兄弟達に殺されてしまうでしょう。」と紀伊の国の植林の神様である大屋毘古之神(おおやびこのかみ)の元へ逃がします。 ところが、兄弟たちは紀伊の国まで追いかけて矢をつがえて殺そうとしたので、大国主之命は木の下に身を隠し、こっそりと木のまたから抜け出して逃げ出しました。
こうした度重なる危機を見て、母は「お前の祖父(六代前の先祖だったり、義父だったりします)にあたる須佐之男命がいらっしゃる根の堅州国(ねのかたすくに)逃げなさい。そうすれば大神がきっと良い取り計らいをしてくれましょう」と言われましたので、大国主之命はひとりで遠い根の国へと旅立ちました。
【大石見神社ご紹介~~~!】
(私を拒むかのように突然の雷雨!何かありそうです。)
大石見神社(おおいわみじんじゃ) は、鳥取県日野郡日南町上石見の大倉山南に位置する神社です。大国主之命が二度目の復活を遂げた地と言われ、再生復活のパワースポットとして近年注目を浴びています。大名牟遅(大国主之命)は 南部町の赤猪岩神社での復活の後も、腹違いの兄弟・八十神の嫉妬が和らぐのを大倉山(大蔵山)の麓に隠れて逃れたともいわれます。また八十神の兄弟神に謀られ落命しますが、母神の助けにより二度目の復活をしたとも言い伝えられます。
ここ上石見の地は、八十神が木の割れ目にくさびを入れて開いておき、大国主之命がその割れ目に入った時にくさびを引き抜いて挟み殺した場所ともいわれています。
神社の神紋は「亀甲の中に三つ葉柏」で、柏の葉は春の新芽が出るのを見届けるまで落葉しないことから「復活」にあながち無縁ではないように感じられます。
【オハツキタイコイチョウで有名?】
また、境内には樹齢約300年以上とも推定される直径1.5mもの(「オハツキタイコイチョウ」(鳥取m県指定天然記念物の大イチョウ)があり、普通の種子(ギンナン)の他に「御葉付(葉の表面に種子が実る)」や「太鼓(二個組の種子が実る)」といった特徴のある種子をつけることで知られ、全国的に見ても珍しいイチョウです。
(オハツキタイコイチョウまだ身が落ちて居なかったので、どのような物かよくわからなかったです。)
【物語の真実はどうだ?】
手間山(鳥取県西伯郡南部町)で殺された大国主命は、母親と二人の女神の力により再生しさらに山奥へ逃げます。どこに逃げて行ったのか古事記にはその記載がありません。しかしながら、日野郡誌(1926)に「伝承の地」として記載あるそうですし、南部町の赤猪岩神社と同様の内容が大石見神社の由緒として残っているそうです。怪我が治る処まではほぼ同じ内容です。面白いのは「古事記」にはない八上比売同伴の記載が有るようです。二人でこっそり隠れ住んだのかもしれません。
上石見地区は、日南町の最南で中国山地の盆地にあります。もうあと少しで岡山県です。つまり伯耆国の最も奥地!今はのどかな土地ですが、大名牟遅の頃は昼なお暗いうっそうとした森だったに違いありません。裂いた木の間に挟まれた土地、皆さん納得できないでしょうか?
大岩見神社では、狛犬(こまいぬ)ではなく、キツネ様が、拝殿の両脇で社殿をお守りしています。ここでの大名牟遅は、お稲荷様(農耕神)なのかもしれません。
須佐之男命が治める根の堅州国(ねのかたすくに)、そこで大穴牟遅は正妻と『大国主』の名前を持つことに成りますが、そのお話はまたいつか?あれ!もう話しちゃったかもしれません(爆)
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