「人間国宝」『桂米朝』も愛した「時うどん?」の味を楽しんでみる。
私、歴史好きということで、実は古いものなら何でも好き(ほんまかいな?)なんです。
時には、能や狂言等も見に行ったりもする市郎右衛門なのですが、単身赴任中(五年程前に鳥取県米子市に2年間)の帰宅途中に高速神戸で本当に眠く成るので、何か良い策はないかと聞き始めたのが「落語」でした。
とても面白かったので直ぐにはまりこんだのですが、やはり「人間国宝」桂米朝さんの落語は何度聞いても面白かったですね~!お亡くなりになったときは、故人を偲んで清水寺の音羽の滝側の茶屋から「はてなの茶碗」のお話をブログでもUPさせていただきました。
今回は、そんな桂米朝さんがこよなく愛したといわれるおうどんを御紹介します(ですから、時うどん!つまり歴史食レポです)。
池田駅近くの大阪最古のうどん屋「吾妻」の『ささめうどん』です。
其では、『市郎右衛門』の日本歴史ブログをお楽しみくださいね。



創業元治元年(西暦1864年)なので、今年で151年目。
看板が創業時のままで、文字そのものが年月と歴史を物語っていますね。
現在に至るまで、大きな改装(道路拡張などで)を2回ほどされたそうですが内装はできるだけそのままの状態に保っているそうです。
大阪なのに(池田ですけどね!)田舎のお家に行ったような懐かしい雰囲気があります。
因みに、1864年の出来事といえば、アメリカでは南北戦争まっただ中、日本は幕末で、6月24日(元治元年5月21日) 幕府が神戸海軍操練所を設立、7月8日(元治元年6月5日)池田屋事件が起こり、8月20日(元治元年7月19日)禁門の変(蛤御門の変)、9月13日(元治元年8月13日)には幕府が第一次長州征伐を命じています。
以前に、桂 吉弥さん(米朝さんの孫弟子に成ります。)のラジオ番組で米朝師匠がこのおうどんが好きだとおっしゃっておられたので、一度伺いたいと思っておりました。
前回の西国七福神巡りのおりに、近くの呉服神社を訪れたので、お昼は此方でと思い立ち、伺って見ました~(^^;。
お昼の時間を少し過ぎた、1:45分位だったせいか、混雑はしていましたが、待時間も10分程度、若い大学生?らしき可愛らしい(あっそちらの趣味は残念ながら、有りません(^_^;))男の子とテーブル席に相席で座ることが出来ました。
ラジオでも紹介していたのですが、ささめうどんの名の由来は谷崎潤一郎の奥様が来店されたおりに、あまりのおいしさに感動され、名作「細雪」から名前が付いた謂れが有るそうです(細くて真っ白なおうどん正にですね。)。
【ちなみに谷崎潤一郎ってどんな人?】
谷崎 潤一郎(たにざき じゅんいちろう、1886年(明治19年)7月24日 ~1965年(昭和40年)7月30日)は、明治末期から第二次世界大戦後の昭和中期まで、戦中・戦後の一時期を除き終生旺盛な執筆活動を続け、国内外でその作品の芸術性が高い評価を得ています。
現在においても近代日本文学を代表する小説家の一人として、高い評価を得ています。
初期は耽美主義の一派とされ、過剰なほどの女性愛やマゾヒズムなどのスキャンダラスな文脈で語られることが少なくないが、その作風や題材、文体・表現は生涯にわたって様々に変遷しています。
漢語や雅語から俗語や方言までを使いこなす端麗な文章と、作品ごとにがらりと変わる巧みな語り口が特徴です。
『痴人の愛』『春琴抄』『細雪』など、情痴や時代風俗などのテーマを扱う通俗性と、文体や形式における芸術性を高いレベルで融和させた純文学の秀作によって世評高く、「文豪」「大谷崎(おおたにざき)」と称されました。
その一方、今日のミステリー・サスペンスの先駆的作品、活劇的な歴史小説、口伝・説話調の幻想譚、果てはグロテスクなブラックユーモアなど、娯楽的なジャンルにおいても多く佳作を残しておられます。
【時うどんってどんな落語?】
お恥ずかしい事に、「時そば」の関西バージョンだとばかり思ってましたが、時うどんが先で関東に渡って「時そば」が出来てますね(知りませんでした。)。
江戸と上方、「時そば」と「時うどん」の比較ですが、そばとうどんの違いだけでなく、ストーリーも少し違うようです。
「時そば」は、一人の男が屋台の蕎麦屋で、やたら店主を煽て褒め上げて支払いを一文ごまかし、それを脇で見ていた別の男が真似をしようとして失敗するという話です。
「時うどん」は、二人の男が何か食おうと金を出し合ったが、二人合わせても屋台のうどんを食べるのに一文足りない、そこで一人の男が良い考えがあるから一杯のうどんを二人で分けようと屋台のうどんを注文し、口先で支払いをごまかす。
もう一人の男は半分ずつという約束を反故にされて腹を立てながらも、上手い事やったなと感心し、真似をしようとして失敗するいうお話です。
これも、上方から、しかも明治になってから移入された噺なんです。
あきりにもポピュラーすぎて、咄家さんにとっても演りづらい噺のひとつだそうです。
さて食レポでしたね~おいしいおうどんをご紹介します。
その前に、相席の男の子が天ぷらそばを注文されたので、ブロガーであることを話して写真を撮らせてもらいました。
こちらです。
そしてこちらが名物の「ささめうどん」¥700
みつば、きざみあげ、塩昆布、おぼろこんぶ、かまぼこ、柚子、 生姜入りで、餡がからみ、アクセントの柚子で味がひきしまります。
麺の太さはにゅうめんに近く、45年前より試行錯誤してゆでる時間と食べやすさでこの細さになったそうです。
これがまた餡と絡まって、熱々のままでもつるつると食べられてしまいます。
流石は関西のおうどん、御出汁のうまさはたまりません。
熱々の餡状出汁が細い面に絡みついて上品な鰹の旨味と香りが徐々に口の中に広がってきます。
そして薬味に添えられた生姜のやわらかな辛味が御出汁に変化をもたらして、最後まで飽きの来ない味でした。
お出汁は朝一日分を作り、鰹と昆布に鯖と鰯からとり、そして一升瓶(5~6人分)ずついれて保存するそうです。
瓶づめにしているため、香りが抜けにくく、注文後に一人分ずつ出して温めるので、煮詰まることなくいつでも上品な味で用意できるそうです。
他にもかやくごはん¥350も大人気、ささめうどんと一緒に食べることに定評があるそうですが、私は売り切れで味わえませんでした(涙)。
「吾妻」大阪府池田市西本町6-17TEL:072-751-3644
営業時間10:30-18:00(ラストオーダー 17:45)
ランチ営業、日曜営業定休日火曜日:祝日の場合翌日(不定休有り)アクセス阪急電鉄池田駅:徒歩約10分
能勢電鉄絹延橋駅:徒歩約15分
阪急バス:西本町バス停前
駐車場有(店舗併設:3台 近隣にコインパーキングも有りました。)
本当においしいです。
大阪の歴史が此処に在ります。
人間国宝も楽しんだおうどんの味、皆さんも是非お出かけください。
いつも応援、ありがとうございます(^人^)。
歴史って本当に面白いですよね~!
今後もランキングにはこだわって良い記事をUPしたいと思いますので宜しくお願い致します(^人^)
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時には、能や狂言等も見に行ったりもする市郎右衛門なのですが、単身赴任中(五年程前に鳥取県米子市に2年間)の帰宅途中に高速神戸で本当に眠く成るので、何か良い策はないかと聞き始めたのが「落語」でした。
とても面白かったので直ぐにはまりこんだのですが、やはり「人間国宝」桂米朝さんの落語は何度聞いても面白かったですね~!お亡くなりになったときは、故人を偲んで清水寺の音羽の滝側の茶屋から「はてなの茶碗」のお話をブログでもUPさせていただきました。
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池田駅近くにある「吾妻」は、大阪最古のうどん店と言われています。
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池田駅近くにある「吾妻」は、大阪最古のうどん店と言われています。
創業元治元年(西暦1864年)なので、今年で151年目。
看板が創業時のままで、文字そのものが年月と歴史を物語っていますね。
現在に至るまで、大きな改装(道路拡張などで)を2回ほどされたそうですが内装はできるだけそのままの状態に保っているそうです。
大阪なのに(池田ですけどね!)田舎のお家に行ったような懐かしい雰囲気があります。
因みに、1864年の出来事といえば、アメリカでは南北戦争まっただ中、日本は幕末で、6月24日(元治元年5月21日) 幕府が神戸海軍操練所を設立、7月8日(元治元年6月5日)池田屋事件が起こり、8月20日(元治元年7月19日)禁門の変(蛤御門の変)、9月13日(元治元年8月13日)には幕府が第一次長州征伐を命じています。
以前に、桂 吉弥さん(米朝さんの孫弟子に成ります。)のラジオ番組で米朝師匠がこのおうどんが好きだとおっしゃっておられたので、一度伺いたいと思っておりました。
前回の西国七福神巡りのおりに、近くの呉服神社を訪れたので、お昼は此方でと思い立ち、伺って見ました~(^^;。
お昼の時間を少し過ぎた、1:45分位だったせいか、混雑はしていましたが、待時間も10分程度、若い大学生?らしき可愛らしい(あっそちらの趣味は残念ながら、有りません(^_^;))男の子とテーブル席に相席で座ることが出来ました。
ラジオでも紹介していたのですが、ささめうどんの名の由来は谷崎潤一郎の奥様が来店されたおりに、あまりのおいしさに感動され、名作「細雪」から名前が付いた謂れが有るそうです(細くて真っ白なおうどん正にですね。)。
【ちなみに谷崎潤一郎ってどんな人?】
谷崎 潤一郎(たにざき じゅんいちろう、1886年(明治19年)7月24日 ~1965年(昭和40年)7月30日)は、明治末期から第二次世界大戦後の昭和中期まで、戦中・戦後の一時期を除き終生旺盛な執筆活動を続け、国内外でその作品の芸術性が高い評価を得ています。
現在においても近代日本文学を代表する小説家の一人として、高い評価を得ています。
初期は耽美主義の一派とされ、過剰なほどの女性愛やマゾヒズムなどのスキャンダラスな文脈で語られることが少なくないが、その作風や題材、文体・表現は生涯にわたって様々に変遷しています。
漢語や雅語から俗語や方言までを使いこなす端麗な文章と、作品ごとにがらりと変わる巧みな語り口が特徴です。
『痴人の愛』『春琴抄』『細雪』など、情痴や時代風俗などのテーマを扱う通俗性と、文体や形式における芸術性を高いレベルで融和させた純文学の秀作によって世評高く、「文豪」「大谷崎(おおたにざき)」と称されました。
その一方、今日のミステリー・サスペンスの先駆的作品、活劇的な歴史小説、口伝・説話調の幻想譚、果てはグロテスクなブラックユーモアなど、娯楽的なジャンルにおいても多く佳作を残しておられます。
【時うどんってどんな落語?】
お恥ずかしい事に、「時そば」の関西バージョンだとばかり思ってましたが、時うどんが先で関東に渡って「時そば」が出来てますね(知りませんでした。)。
江戸と上方、「時そば」と「時うどん」の比較ですが、そばとうどんの違いだけでなく、ストーリーも少し違うようです。
「時そば」は、一人の男が屋台の蕎麦屋で、やたら店主を煽て褒め上げて支払いを一文ごまかし、それを脇で見ていた別の男が真似をしようとして失敗するという話です。
「時うどん」は、二人の男が何か食おうと金を出し合ったが、二人合わせても屋台のうどんを食べるのに一文足りない、そこで一人の男が良い考えがあるから一杯のうどんを二人で分けようと屋台のうどんを注文し、口先で支払いをごまかす。
もう一人の男は半分ずつという約束を反故にされて腹を立てながらも、上手い事やったなと感心し、真似をしようとして失敗するいうお話です。
これも、上方から、しかも明治になってから移入された噺なんです。
あきりにもポピュラーすぎて、咄家さんにとっても演りづらい噺のひとつだそうです。
さて食レポでしたね~おいしいおうどんをご紹介します。
その前に、相席の男の子が天ぷらそばを注文されたので、ブロガーであることを話して写真を撮らせてもらいました。
こちらです。
そしてこちらが名物の「ささめうどん」¥700
みつば、きざみあげ、塩昆布、おぼろこんぶ、かまぼこ、柚子、 生姜入りで、餡がからみ、アクセントの柚子で味がひきしまります。
麺の太さはにゅうめんに近く、45年前より試行錯誤してゆでる時間と食べやすさでこの細さになったそうです。
これがまた餡と絡まって、熱々のままでもつるつると食べられてしまいます。
流石は関西のおうどん、御出汁のうまさはたまりません。
熱々の餡状出汁が細い面に絡みついて上品な鰹の旨味と香りが徐々に口の中に広がってきます。
そして薬味に添えられた生姜のやわらかな辛味が御出汁に変化をもたらして、最後まで飽きの来ない味でした。
お出汁は朝一日分を作り、鰹と昆布に鯖と鰯からとり、そして一升瓶(5~6人分)ずついれて保存するそうです。
瓶づめにしているため、香りが抜けにくく、注文後に一人分ずつ出して温めるので、煮詰まることなくいつでも上品な味で用意できるそうです。
他にもかやくごはん¥350も大人気、ささめうどんと一緒に食べることに定評があるそうですが、私は売り切れで味わえませんでした(涙)。
「吾妻」大阪府池田市西本町6-17TEL:072-751-3644
営業時間10:30-18:00(ラストオーダー 17:45)
ランチ営業、日曜営業定休日火曜日:祝日の場合翌日(不定休有り)アクセス阪急電鉄池田駅:徒歩約10分
能勢電鉄絹延橋駅:徒歩約15分
阪急バス:西本町バス停前
駐車場有(店舗併設:3台 近隣にコインパーキングも有りました。)
本当においしいです。
大阪の歴史が此処に在ります。
人間国宝も楽しんだおうどんの味、皆さんも是非お出かけください。
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