山陰名物「三姉妹船長」『遊覧船かすみ丸』静かに役目を終え67年の歴史に幕! - 「高天原の縁側日記」
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2017/01/10

山陰名物「三姉妹船長」『遊覧船かすみ丸』静かに役目を終え67年の歴史に幕!

今日は歴史は歴史でも「人に歴史有り」のお話です。

香住名物「三姉妹船長」『遊覧船かすみ丸』が静かに役目を終え67年の歴史に幕を下ろしました。
昨年の11月にUP予定でしたが、遅れてしまいましたm(__)m。

其ではノスタルジーに浸ってみましょうか。

kasumi.jpg
(ブログに書かせてくださいとお願いしていたのですが、幕を下ろしてからに成ってしまいました。FBがら写真をお借りいたしました。)


ところで皆さん、山陰海岸『世界ジオパーク』認定ってことは、ご存知ですよ~ねぇ?

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少しジオパークを説明しましょう。
地球科学的に見て、美しく貴重な地質遺産を含む自然公園の事です。

その一つである「山陰海岸ジオパーク」は、 京都府(京丹後市)、兵庫県(豊岡市・香美町・新温泉町)、鳥取県(岩美町・鳥取市)にまたがる広大なエリアを有しており、山陰海岸国立公園を中心に、京丹後市の東端から鳥取市の西端まで、東西約120km、南北間最大30㎞、面積は2458.44㎢で、東京都よりひとまわり大きい広さになります。

2010年に「世界ジオパーク」に認定されました。

山陰海岸ジオパークの最大の特徴は、約2,500万年前にさかのぼる日本海形成に関わる火成岩類や地層、日本海の海面変動や地殻変動によって形成されたリアス式の香住海岸や鳥取砂丘をとする多彩な海岸地形をはじめ、城崎や湯村等の温泉、 近畿では数少ない火山の神鍋山に玄武洞、貴重な地形・地質遺産を数多く観察できます。

つまり、日本海形成から現在に至る様々な地形や地質が存在し、それらを背景とした生き物や人々の暮らし、文化・歴史に触れることができる地域なのです。

山陰海岸ジオパーク香住海岸の美しさを、長きに渡り紹介し続けてきた、「三姉妹船長」で有名な兵庫県香美町香住区の『遊覧船かすみ丸』が、昨年(2016年11月30日)営業を終了しました。
国による貸し切りバスの安全対策の影響で、京阪神や中国地方からのツアーが激減したため、67年間の歴史に幕を下ろすことに成りました。

『遊覧船かすみ丸』について少しお話しましょう。
社名も同じ「遊覧船かすみ丸」。
遊覧船事業は、1949(昭和24)年にスタートしました。
最初は正に手探り状態で始まりました。
コースは、創業者の故山口武雄さんが竹竿で香住港の深さを計りながら、ルートを決めて行ったそうです。
会社は武雄さんの長女で、初代三姉妹船長山口都子さんが社長を引き継がれました。
遊覧船は3隻、都子さんの娘さん3 人も2代目三姉妹船長として活躍されていました。
世界ジオパークに認定された香住沖の山陰海岸を巧みな話術で説明する姿が、人気を呼び、幅広いメディアに取り上げられました。

営業終了の原因は、国の安全対策の強化で、2012年に群馬県の関越自動車道で起きた高速ツアーバスの死亡事故がきっかけです。
交代運転手の配置など安全基準が強化された上、料金制度も改定されます。

「遊覧船かすみ丸」によると、こうした影響でツアー客が激減し、乗船客は2013年の約3万2千人から14年には1万8千人に減少。
事業の見通しが立たなくなり、仕方なく営業終了を決めたという事した。
社長の都子さんは「素晴らしい香住海岸を愛し、営業してきたので残念!事業や遊覧船の売却、譲渡などはこれから検討したい」というお話でした。

昨年二月に、かすみ丸さん自身のFacebookページでも営業終了の案内がされました(内容は以下の通りです)。

●重要なお知らせ●皆様、いつも当フェイスブックをご覧頂きありがとうございます。本日の新聞でご覧になった方もいらっしゃると思いますが、遊覧船かすみ丸は今年の秋、11月30日をもちまして、営業を終了させて頂くことになりました。皆様の長年にわたるご愛顧に心から感謝申し上げます。11月30日までは通常通り、営業してまいりますので、最後までどうぞよろしくお願い致します。

Posted by 遊覧船かすみ丸(三姉妹船長) tour boat yuransen Kasumimaru on 2016年2月22日

このニュースを目にいたしまして、私は是非一度かすみ丸に乗ってみたいと思い昨年六月の梅雨前に出かけました。
実家に泊まり、早朝香住を目指して車を走らせます。

目的は「遊覧船かすみ丸」円山応挙プロデュースで有名な「大乗寺」です。
大乗寺は逃げませんが、「遊覧船かすみ丸」は11月に運航停止が決まっているうえに、日本海の模様次第ですから心配していました。

朝予約に行くと怪しい雰囲気、天候がもう一つらしく直前までわからないとのことです。
「大乗寺」に先にお参りして、予約時間のお昼に窺うと波が高いので、長いコース(コース設定は3コースでした)は無理とのこと、しかしながら一番短いコースなら遊覧できることとなりました。
そして乗船、山陰海岸を満喫した様子は写真でお楽しみください。

CIMG1092.jpg(船長は次女の初代船長です。2代目船長のお姉さんもおられたのですが、船が揺れて(;^_^A)
course[1]
(コースは一番短い1コースでした。残念!)
CIMG1100.jpg(真ん中に穴が見えますね~、北前船を繋ぎとめる為の穴だそうです。)
CIMG1112.jpg(黒島の洞門、五色洞門です。)
CIMG1118.jpg(天井から太陽の光が差し込むと、海の色が五色に変わることから名づけられました。)
CIMG1137.jpg(小白岩、天女伝説の残る岩です。)
CIMG1123.jpg(かえる岩、今子浦海岸にある、かえるの座った姿そっくりの岩です。昔、漁師が無事帰ると祈願した岩でもあります。)
CIMG1130.jpg(凝灰岩の侵食でできたはさかり岩)
CIMG1136.jpg(観音石、観音様の後ろ姿に見えますか?)
CIMG1139.jpg(足岩、船が揺れてこれが限界です。)
CIMG1143.jpg(ハート岩、まあ見えなくもない?)
最後に本当は最長コースで行きたかった。
yoroi.jpg
(鎧の袖、国指定天然記念物・日本百景です。海抜65m、長さ200mにも及ぶ柱状節理の断崖。その姿はまるで武士が着用していた鎧の袖にそっくりです。行けなかったのでWikipediaから写真を拝借しました。)
                                                                                                
本当に長い間ご苦労様でした。
今後もまた何かの形で、山陰の良さをアピールしていただきたいです。
やはり生まれ故郷は美しいですね…グスン( ノД`)…。


いつも応援、ありがとうございますm(__)m。
歴史って本当に面白いですよね~!

今後もランキングにはこだわって良い記事をUPしたいと思いますので宜しくお願い致します(^人^)
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