2016/05/20

誓約の神器を濯ぎし『天の真名井』

山に登て歴史を楽しんだ後は古代に戻って、『古事記』出雲神話の旅を続けましょう。

黄泉の国から帰った伊邪那岐命『建速須佐之男命』海原を治めるように委任しますが、須佐之男は伊邪那美命がいる根の国(黄泉の国)へ行きたいと泣き叫び、天地に甚大な被害が現れます。

伊邪那岐は怒って「それならばこの国に住んではいけない」と彼を追放します。

高天原追放命令を受けた須佐之男は高天原を出る前に、姉の天照大神に御挨拶を兼ねて弁解に行くのですが、山川が響動し国土が皆震動したので、天照大神は高天原を襲いに来たのではないかと男装に変わり弓に矢をつがえて待ち受けます。

須佐之男は天照大神の疑いを解くために、宇気比(誓約)をしようといいます。
天の安河をはさんで、二神は誓約を行うのですが、古事記と日本書紀では勝者が違ったりして不思議な事に成っています。

まず、天照大神が須佐之男の持っている「十拳剣」を受け取って噛み砕き、吹き出した息の霧から三柱の女神(宗像三女神)が生まれました。この女神は宗像大社に祀られています。

次に、須佐之男が、天照大神の「八尺の勾玉の五百箇のみすまるの珠」を受け取って噛み砕き、吹き出した息の霧から五柱の男神が生まれます。

これにより『 建速須佐之男命 』は「我が心清く明し。故れ、我が生める子は、手弱女を得つ。」と勝手?に勝利を宣言してしまいます。

そもそも『古事記』では勝ちの定義説明がなく、 神々を産む行為もお互いのもを交換して行うので、ややこしいですよね?

まあこのいい加減な所が日本的と言えなくも無いのですが!

この十拳剣と八尺の勾玉の五百箇のみすまるの珠を濯ぎしたのが『天の真名井』です。

全国に真名井なる水源は数多く有ります。しかしながら、神話が出雲地方に有るのならば、真名井も出雲地方近くに有るのではないでしょうか?ということで、紹介します。



場所は鳥取県米子市淀江町高井谷に湧出する地下水です。
環境庁に指定された名水百選のひとつで、山陰を代表する名水です。
日量2500トンの湧水を誇り、蕩々と湧くクリアな水は、生活用水、農業用水、ニジマス養殖など地元民の生活に欠かせないものとなっています。
平成2年には周辺整備がなされ、カヤ葺きの水車小屋、あずまや、遊歩道、駐車場が整備されています。
景勝もすばらしく、清流と緑豊かな景色、どこか懐かしい風情は訪れる人々に潤いとやすらぎを与えています。

天の真名井1
(整備された水車小屋!風情がありますね。)
天の真名井2
(童謡、、五一じいさん、知らなかった)
天の真名井3
(ニジマス大きいですね。)
天の真名井4
(駐車場の所に御食事処がありました。)
天の真名井5
(神話の真相は?)
天の真名井6
(とてもおいしい水でした。有難い気がしますね。)
天の真名井7
(下流ではバイカモの群生が見られて、可憐な白い花が水中に見られます。)

さて最後に誓約物語の本論ですが、天照大神の珠より長男、正勝吾勝勝速日天忍穂耳命 (アメノオシホミミノミコト「マサカツアカツカチハヤヒアメノオシホミミ」) が誕生して( 正勝吾勝勝速でどう考えても天照の勝ちと思いますが、笑 )、天邇岐志国邇岐志天津日高日子番能邇邇芸命 (天孫降臨のニニギノミコト)に繋がり其処から統一国家としての倭国が生まれるというところかもしれません。

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